長文読解対策
入試の大部分を占める長文読解。
長文読解を制する者は受験英語を制する、と言ってよいでしょう。
当塾では、英語学習の初期より、文法の学習に加えて長文(長さはその時々のレベルに応じて)を読みつつ、様々なジャンルの英文に触れる機会をもうけ、独自の学習システムにより「英語を英語で理解する」を目指します。

どのようなことでつまづいているのでしょうか?

「長文読解が不得意」と言う場合に、どのようなことでつまずいているのでしょうか。
長文は一文一文の集合体です。まず一文一文の意味が理解できなければ、長文を理解できません。
さらに、一文は、いくつかの原則で組み合わさった単語の集合体です。
簡単に言えば、単語の意味とそれを結びつけている原則(文法)が分かれば、理解できます。
日本の学校の英語教育を揶揄する声は常にありますが、効率的に英語のシステムを理解し適用する上で、文法の学習は欠かせません。
01 単語
公立中学校で学ぶべき英単語は約2500語(派生語も含めて)です。
多いように思えますが、基本的に定期テストごとに範囲内の単語を暗記していけば、中3になって焦ってなにかを追加する必要はありません。(ただし、私立高校を志望する場合には、さらに単語を覚える必要があることがあります。)
02 文法① -理解と運用-
長文を読むためには単語のほか、文法を理解している必要があります。理解しているだけでなく、運用できなければなりません。
定期テストで9割以上取れない場合には、文法の理解またはその運用に問題がある可能性をまず疑います。
長文読解の中で理解できない一文が出てきた、あるいは問題が解けなかった場合には、どの文法がネックになってその文が理解できなかったのか、あるいは解けなかったのかを特定し、まずその文法の理解と運用を徹底する必要があります。
そうしなければ、また次の長文問題でも同じ問題が起きるでしょう。
なぜなら、公立高校受験の英語の長文で問われる文法のパターンはほぼ決まっており、それを押えれば、理解できない文章や問題は実質存在しないからです。
英語は公立高校入試において最も100点を取りやすい教科 といっても過言ではありません。
03 文法②
-中3になってからの長文でつまづく場合-
定期テストで9割以上取れていたのに中3になってからの長文読解が苦手、という場合には既習事項を忘れている場合が高いです。
定期テストは、 狭い範囲の文法しか扱いません。学校のワークも市販の問題集も、各文法テーマを集中的に解かせます。
ですから、例えば過去形しかほぼ出題されない定期テストでは点数は比較的取れるのですが、実力テストや中3の長文問題、模擬試験でほかの時制が入り交じると点数が取れない という事が起こります。
これは、既習事項を忘れてしまっているためです。
問題集というのは万能のように見えて、ここに落とし穴があります。
つまり、既習内容との混合問題がほぼ出題されないため、以前に学習した文法と混じって出題されるとお手上げになってしまうのです。
特に、問題の構成上、既習文法→新規文法への書き換え問題はよく出題されますが、その逆はほとんどありません。
例えば、中学英語では、まず現在形の習ってから過去形を習うため、現在形の文章を「過去形に書き換えなさい」という問題は出題されることはあっても、過去形の文章を「現在形に書き換えなさい」という問題はほとんど皆無です。
人は忘れる生き物です。
適切なタイミングと方法による復習が欠かせません。
単語も文法もばっちりのはずなのに長文になるとできない・・・

さて、英単語も暗記したし文法も勉強してきたのに長文読解で伸び悩む・・・という場合、何が問題になっているのでしょうか。
時間が足りない という問題が挙げられます。
時間がたりなくなる理由は主に2つです。
01 単語の習得度合い
一つは、単語の習得度合いの問題です。
英単語を暗記できた状態とは、瞬間的にその意味を理解できる状態です。
単語テストのときに、「うーん」と10秒ほど考えて訳をひねりだす程度の単語力では、何百、何千語の英単語の集合体である長文読解に耐えられないのは当然です。
また、英単語の暗記はできているけれども文の中で使われているのを目にした経験が少ないため、例えば英単語に2つの異なる意味があったときに、即座にどちらの意味か判断できずに時間がかかる ということもあるでしょう。
02 日本語に訳しながら読んでいる
時間不足のもう一つの原因として考えられるのは、文章を訳しながら読み進めていることです。
Is some places, people can’t grow food well because the weather is too hot and there is not enough rain.
(2020年度千葉県公立入試英語の長文問題より)
例えばこのような文があったとしましょう。これを「訳す」場合、
「一部の地域では、暑く、雨も十分でない天候のために、人々は食料作物を育てる事ができない」
となります。
もし「読む」ときに、頭の中で一文一文訳しながら読み進めると、英文と日本語では語順が違うため、一つの文の最後まで読んでから前に戻ったりと、行きつ戻りつせざるを得なくなるため、文章の理解に時間がかかります。
そのため「読む」ときには、全文和訳を頭の中ですることなく、「前から読む」ことが必要です。
先ほどの例で言えば、
「一部の地域では / 人々は食料作物を育てることができない。/なぜなら、天候は暑く / 雨も十分ではないからだ」
という風に、読む順番で前から理解していく、ということです。
英語を「前から読む」には訓練が必要です。
いちいち日本語に訳さずに、英語を英語で理解できるようになるための訓練です。
当塾の長文読解対策

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英文を正確に、スピーディーに読めるようになるには、まず 単語・文法 が必要です。
当塾では、単語テストを課すことにより、少しずつ着実に語彙を増やすとともに、文法の演習を徹底します。
時の経過により既習文法を忘れる、あるいは新出文法と既習事項を混乱する、ということが起こりがちですので、適切な時期の復習を繰り返しつつ、文法の定着を図ります。
英語を「前から」「訳さずに」理解できるようになる訓練を行います。
主語と動詞を中心とした英文の構造を常に意識しつつ、語順の通りに訳す訓練を積みます。
中3になる前にたくさんの長文に触れる機会を作って長文に対する苦手意識を生まないようにするとともに、単語の意味を文脈の中で把握する能力を高めます。
また、音読とリスニング、シャドーイング等を通して、視覚だけでなく、耳や口などできるだけ多くの感覚を総動員して英語を「体得」し、前から理解するしかない状況を作り出すことにより、「英語を英語で理解する」を目指します。
アクセス
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