
夏期講習の英検講座を受講してくださった生徒さんが,英検準2級の一次試験に合格しました。
ここ数年間で,外部英語検定試験を大学入試に利用する大学が格段に増えました。
例えば英検の特定の級を出願条件とする,あるいは加点になる,さらには当日の試験で特定の点数に換算する,など,利用方法は実に様々です。
英検を特にお薦めしたいのは,英語が苦手な高校生です。最近の大学入試は,文系はもちろん,理系でも英語の能力を試されます。
大学入試でメリットとなるのは英検準2級以上です。英検2級が高校卒業レベル,と言われていますが,共通テストよりもはるかに点数が取りやすいのが特徴です。
これは,英検2級の配点の特徴に起因しています。英検は,
- リーディング
- リスニング
- ライティング
- スピーキング
の4技能の配点が均等です。「1:1:1:1」の配点です。
このうち,英検2級のリーディングは難易度がやや高くなっていますが,それでも難関大学の英語の入試とは比較にならないほど短く簡単です。(リーディングについては,英検準1級でもやっとMARCHレベル,という印象です。)
さらに,リーディングが不得意であっても,リーディングは全体の四分の一ですので,比較的対策のしやすいライティングや,語彙の難易度ではリーディングよりもずっと易しいリスニングで点数が取れれば,英検2級程度ならば取得できるのです。
1日完結型の英検は毎週でも受けることができますし,さらには高校2年生のうちに取得した級を入試で利用することもできますから,高校2年生までに英検を取得して,3年生では得意科目の受験勉強に注力する,ということが可能なのです。
外部試験をどの程度利用するかは,大学によっても,また年度によっても異なりますので,高校1年生,2年生のうちに,関心のある大学や志望校の募集要項をのぞいてみるといいかもしれません。