
夏期講習前に入塾し,3か月弱の間熱心に勉強された生徒さんが,入塾後初の定期テストの英語で20点ほど上げて,目標点を超えました。
教科書改訂に伴い,定期テストも実力テストかのように難易度が上がっていますし,通常,中1の1学期の定期テストは最も平均点が高く,2学期から下がっていく(難易度が高くなる)ものですので,それに逆行しての20点アップは大変立派な成果です。
教科書改訂とその影響については以前にもこちらで書きましたが,各学年とも知っておくべき単語数が飛躍的に多くなり,特に学校以外で英語を学ぶ機会のなかった中学1年生は,小学校までとはまったく異なるレベルの知識量を要求されるため,入り口で苦労することもしばしば。
中学1年生の前半の定期テストで扱われる単語の中には,大学受験向けの単語帳に掲載されているものもあり,驚くばかりです。
さて,当塾に通ってすぐの定期テストで結果を出せる生徒さんには共通点があります。
- 既習事項の理解に大きな遅れがない
- 単語暗記をいとわない
- 間違えた問題に進んで印をつけ,解きなおしを怠らない
1,2はしごく当然のことですが,生徒さんたちの様子を見ていると,結果に結びつく生徒さんたちは,必ずと言ってよいほどどなたも,問題を間違えた際に,言われなくても印をつけます。中には,大切だと思う解説を書き込む生徒さんもいらっしゃいます。
このような生徒さんは,多少のビハインドがあってもすぐに追いつき,さらに間違いなく伸び続ける生徒さんです。
自分の改善点と向き合うのは楽しいことではないでしょうが,それをできる生徒さんの未来は明るい,と思うのです。
もちろん,わたしも生徒さんたちに「今のところ,印つけておいてね。もう一回後でやってみよう」と度々声をかけていますが,自ら印をつけて解きなおしの習慣を身につけられるようになると,ほかの教科にも同じ原理を応用して成績を上げることもできますし,改善点を見出してそれを解決していこうとする力は,自立して社会に出ていくときにきっと役立つはずです。