当塾で英検準2級のスピーキング対策を受講した生徒さんが,合格しました。
受験してすぐに出来具合を確認したときに,好感触だったことが分かっていたのですが,実際に生徒さんから合格の知らせを受けて歓喜!
といっても,準2級のスピーキング対策をしたのは,たった2回。それぞれ,1時間+30分=1時間30分だけの対策で,前回不合格だったスピーキングの合格を回収。なんとも効率のよい話です。
さて,この英検準2級のスピーキングですが,実はある程度出題パターンが決まっています。
それを押さえて練習をしておくことが合格への近道です。
本文の黙読と音読
面接官との挨拶を終えると,与えられた英文を黙読するよう指示されます。
黙読のために与えられる時間は20秒です。このとき優先すべきは,文章の大意をつかむことです。
余裕があれば,最初の質問で尋ねられる質問の答えの根拠となる文を特定しておきます。(How またはWhyの答えの根拠を示す文。)
その後,音読をするよう指示があります。
本文についての質問
音読の後に,本文についての質問を受けます。
How や Why で始まる質問が大半を占めるので,”by ~ing” ”in this way” ”so” などの含まれた文を使って答えます。
絵を説明する
絵が描かれたカードをわたされ,2つの指示があります。
まず,絵に登場する人物たちの動作を説明するよう指示されます。
“study”, ” clean”, “use” など,中学の初期に習う,ごく簡単な動詞を使って,できるだけたくさんの人物について説明します。
注意点としては,現在進行形で尋ねられることが多ので,質問の時制に合わせて現在進行形で答えます。
次に,絵に示されている因果関係を尋ねられる質問が続きますので,”because” “so” “but” “and”などを使って説明します。
ここまではパターンが決まっているのに対して次の問題は意見を問われる難易度の高い質問です。そのため,ここまでをほぼノーミスで切り抜けることが重要です。
意見を述べる
恐らく,多くの人にとって面接の中で最も難しいのがこの部分でしょう。
“Do you think~?” といった出だしで始まる文を使って,社会問題等についての意見を尋ねられます。
“Yes, I think so.” “No, I don’t think so.”とまずは結論を述べてから,その理由を説明します。
環境問題や健康問題などについて問われるのですが,まずは日本語で答える練習が有効です。
日本語でも答えられないのに,英語で答えられるわけはないのです。
受け身の教育を受けている日本人の生徒は,自分の意見を論理だてて説明する習慣がありませんから,常日頃から問題を見つけては自分の意見を述べる練習を頭の中でしておくことは大切です。
次に,その日本語を簡単な英語に直して「書く」練習です。
時間をかけて英作文ができなければ,口頭で答えることはできません。
自分の主張を,主語述語のある簡単な日本語に直して,それを英訳する訓練をすることにより,徐々に口頭で問答できるようになっていきます。
ただ,先ほども述べたとおり,この質問は面接の中で飛びぬけて難問ですので,まずはこの問題以外への準備を万全にすることが,合格への近道になるでしょう。。
もちろん,これから英検2級→準1級と進めようとしている人にとって,あるいは高得点のスコアを目指す人にとっては,この難問への対策が重要なのは言うまでもありません。
自分自身についての質問
今日,一般的に見られる風潮について,”Today” “These days”などから始まる文章で述べた後に,自分自身はどうかと尋ねられます。
この質問も,一つ前の質問と同様に,Yes またはNoと明示した後に,その理由を説明します。一見,前の質問と同様に難しく見えますが,前問は社会問題等についての意見を問われるの対し,こちらの問題では,ごく身近なことを尋ねられるため,最初の関門である「日本語で答える」を簡単に突破できます。意見は容易に構築できますので,作業手順としては英訳を残すのみです。
少し訓練すればできるようになる可能性が高いのがこの質問ですし,合否を分ける質問にもなりえますから,対策はしっかりと。
昨日はちょうどクリスマスイブ。合格を伝えてくれた生徒さんの顔の輝きが何よりのプレゼントでした。
「次は英検2級を受ける」と抱負を語る,自信にあふれた表情にエネルギーをいただきました。
心からおめでとう!!
参照☞大学受験における英検受検のメリットについてはこちらから